ファンシーを求めて(1)
ファンシーな復元グッズ(?)を作っています。
ファンシー復元が生まれた背景や、モチーフになった古生物の紹介をしていこうかなと思います。
最初なので、何でこんな物作っているの?を説明します。
ファンシーなものが好きです。
ちょうどファンシーが世の中にじゃんじゃん出始めた1980年頃に生まれてしまったので、物心つく頃にはファンシーでなくては天下が取れないキャラクターグッズたちに囲まれて育ちました。
父が美大の教授だったこともあり、学生たちの持ってくる新しいセンスの良いファンシーなギフトも私のファンシーを育てる上で欠かせないエッセンスでした。
そしてそれとは矛盾するように、私はリアルな動物のぬいぐるみを追い求めて、動物園のお土産売り場、百貨店のおもちゃ売り場のぬいぐるみコーナーをうろうろする子供でした。ファンシーでリアル、リアルな要素を持っているファンシー、動物が好きなのでそこは外さないで欲しいのです。
恐竜、古生物のファンシー
恐竜や古生物のゆるキャラ、ファンシーキャラクター、そういうもののほとんどが怪獣ですが、中には実在の古生物を踏まえたものも少ないですが存在します。その中で、恐竜や古生物の化石資料や骨格、古環境復元まで考えて作られているキャラクターはグッと少ないくなります。そして、ファンシーがきちんと整っていて尚且つキチンとした知識を踏まえたファンシー古生物復元は国内にはほとんどいないと思います。
無いなら作ろう
「無いなら作ろう」が私の作品制作の一つのスタイルです。自分が欲しいと思うものが世の中に存在していなかった…待っていても作ってもらえる可能性が少ないなら、自分で作ったほうが早いし自分のこだわり通りに作れる(そういうものに限りますが)、自分が欲しいくらいだから、他にももしかしたら同じような物が欲しいと思っている人は数人いるのでは??じゃあその人たちにも分けられるくらい作ろう。ということで、古生物ファンシーグッズは小ロットで少しずつ作っています。
こんな物があったらいいのに…
博物館のミュージアムショップでお土産を買うのが好きです。
美術館に行き慣れているので、ショップに並ぶ商品はセンスの良い、まるでセレクトショップに置いてありそうな物であることが当然だと思っていました、、、が、自然科学の博物館のミュージアムショップに置いてあるものはちょっと違うんです。ちょっとダサい(もちろんそのダサさが味わいとなって良さにつながっている場合もあります)。高速道路のサービスエリアのお土産物みたいなノリが半分くらい感じ取れます。毎度博物館に行って買って帰る物が書籍になってしまうのが残念すぎて(博物館にお金を落としたいのに落とせない)私はどういう物が欲しいのか考えているうちにできてしまったグッズが、化石ダイカットグッズやファンシー古生物グッズです。
ファンシー復元をする場合、どういう根拠でこれを描いたの?ということを伝えないと、求める人に届かない事に気がついたので、こんなものを一緒に作ってます。
ファンシー復元グッズにおまけで付けている「説明ペーパー」です。
イベントで販売する際に説明しながらこちらを見せると、「この紙だけ売って下さい」というお声をいただくようになった為、冊子にまとめました。
こちらの「古生物復元グッズおまけの説明ペーパーたち」は通販で販売しています。気になった方はどうぞ。